コンテナハウス・ユニットハウス・プレハブ建築の違い

コンテナハウスと似ている建築物として、ユニットハウスやプレハブ住宅が挙げられます。実は意味の異なるこれらの言葉ですが、あまり区別されずに使われていることもあります。ここでは、コンテナハウス・ユニットハウス・プレハブ建築の言葉の意味を分かりやすく解説し、コンテナハウスの特長や魅力をお伝えします。

プレハブ建築(モジュール建築)とは

プレハブ建築とは、従来の建築方法に比べてより多くの部分に「プレファブリケーション※」という手法を適用してつくられた建築のことをいいます。※prefabrication:pre-(あらかじめ)fabrication(製作すること)

つまり、あらかじめ部材を工場で生産・加工し、建築現場で加工を行わず組み立てる建築のことです。

一般社団法人プレハブ建築協会

「プレハブ建築」「モジュール建築」「システム建築」という言葉は、ほぼ同じ意味です。予め工場で規格化された部材を使用して建築物を組み立てることで、品質管理短工期コスト削減を実現することが可能になります。

プレハブ建築は、

1.木質系=木材によるパネルなどを主要構造部材とするもの
2.鉄鋼系=鉄骨の柱、梁に壁パネルを用いるなど、鉄骨を主要構造部材とするもの 
3.コンクリート系=PC板(工場生産コンクリートパネル)などを主要構造部材とするもの
4.ユニットハウス=鉄骨または木材をフレームとした箱(ユニット)を建築現場で連結して完成させるもの

の4種類に分けることができます。

ユニットハウスとは

ユニットハウスとは、プレハブ建築の一種で、部品を工場で生産して現場で組み立てを行うプレハブ建築の中でも、鉄骨または木材をフレームとした箱(ユニット)まで工場で生産し、建築現場でそれを連結して完成させるものを指します。

工場で構造体まで完成してくることで、プレハブ建築の中でも最も工期が短く、耐震性も高く、移設もしやすいという特徴があります。

コンテナハウスとは

コンテナハウスは、ユニットハウスの一種で、ユニットハウスの構造体にコンテナを活用したものを指します。

そもそもコンテナとは、物流業務をより円滑に行うために世界的に規格化された物流のための鋼鉄の箱ですが、これを建築物に応用したのがコンテナハウスです。

ただし、日本の建築基準法では、物流の世界で使われているコンテナをそのまま建築物として利用することができない(参照:ISO規格コンテナはどうして日本で建築物として利用できないのか)ため、【物流の世界で求められている規格を満たしつつ、同時に日本の建築基準法も満たす】というアプローチで開発されたのが建築用コンテナ(JISコンテナ)と呼ばれるものです。

コンテナハウスの面白さ

コンテナハウス(建築用コンテナ)の面白さは、「物流」と「建築」という本来は全く関係のない2つの業界からの要求を同時に満たすよう開発されたところにあります。

建築物は本来『不動産』とも言われるように、建築する土地に定着し、そこから動かすことは想定されていません。しかし、コンテナは本来は物流のための箱(ユニット)です。船に載せて世界中へ運ぶことが前提で造られており、運ぶためのコストも非常に安価です。

コンテナを建築に活用することで、建物は土地から動かせない『不動産』から、世界中へ運べる『可動産』となり、全く別の価値を持つ資産となります。

そんな魅力あるコンテナハウスですが、物流の世界からの要求を満たすために、通常の建築工法にはない制限が存在します。

次は、この制限を解説しながらコンテナハウスのメリットとデメリットをご紹介します。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です