コンテナハウスで学校建設
コンテナハウスは、その「耐久性」「移動性」「ローコスト」「サステナビリティ」といった特徴から、次世代の建築資材として世界中で注目を集めています。日本国内では建築基準法の関係で、物流で使用されたISOコンテナの中古を使った建築は難しいものの、世界では中古ISOコンテナを再利用した様々な事例があります。
今日はその中でも、教育施設として生まれ変わったコンテナ建築をご紹介します。
Vissershok container classroom(南アフリカ)
これは、南アフリカの3社の協賛金によって貧困地域に建てられた小学校の教室です。限られた予算を最大限に使って、中古のISOコンテナでカラフルな教室を作っただけでなく、子どもたちが一緒に遊べる空間も生み出しました。
コンテナ建築の持つ「ローコスト」が注目され、採用された事例です。
(出典:inhabitat)
Costa Mesa Waldorf School(アメリカ カリフォルニア州)
アメリカ、カリフォルニア州のCosta Mesa Waldorf Schoolは、校舎拡張工事の際にコンテナ建築を採用しました。その理由は、コンテナの持つ持続可能性(サステナビリティ)に着目したからだそうです。
合計32本の海上輸送コンテナを使って、4つの建物を建築しました。教室だけではなく、新たに図書館、礼拝堂、科学実験室も増設しました。
(出典:inhabitat)
Shooters hill school(イギリス ロンドン)
イギリス、ロンドンのShooters hill schoolでは、校舎増設の際に中古海上輸送コンテナをリサイクルした校舎建築を採用しました。これだけのコンテナを校内に設置するのにかかった時間は、わずか2日間だそうです。
これは、「短工期」「ローコスト」、そして上記2つの事例と同じく「サステナビリティ」が着目されて採用された事例です。
(出典:BBC)
コンテナ建築が教育施設に採用された事例では、どれもコンテナ建築の持つ「サステナビリティ」が大きく関わっていました。
世界で「持続可能な社会」の実現が叫ばれる中、国連でも「SDGs」が採択され、世界中の国々、企業、そして人々が、目標実現に向けて取り組みを始めています。
世界的なこの流れの中で、コンテナ建築(コンテナハウス)は、建築分野において、「移設も再利用も可能なサステナブル建築資材」として、より注目を集めていくでしょう。
私たちFOREMOSTも、持続可能な社会の実現に向け、コンテナ建築の普及という形で貢献していきます。